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毎日が修行 [お寺]

うちのお寺「普済寺」は小さな田舎寺。

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檀家数も多くないし、なにもしないでいるとそれこそ

忘れ去られてしまうほど・・・

だから住職の旦那様とは”どういうお寺にしたいか”をよく話し合います。

結局話だけで実現できない方が多かったりするのですが、

それでも二人が共通して思っているのは

檀家さんはもちろんだけど、そうじゃない地域の人の憩いの場所に!

そして、お寺で色々な体験学習や宿泊体験をさせてあげたい!

そう考えているのです。

私が来るまでのこのお寺の方針は「お寺は神聖な場所、修行の場」として

行事以外では何もせず、し~~んと静まり返っていました。

それはそれで、この神聖で静かな場所を好んでおられた檀家さんもおられて、

私が来てからお寺が悪くなった。と、注意もされました。しかし、にぎやかになって昔に戻ったようだ♪と、

喜んでいただける檀家さんも居てちょっと複雑です。

ただ単に葬式だけして、お寺を綺麗に保っていればお寺は成り立つのでしょうか?

答えはNOだと思うのです。


現在訳あってお寺には住まわせていただいておりません。

理由の一つにこの意見の相違が有るわけですが、この状況のまま

理想とするお寺を創造することも、又難しくなってきました。


時々、や~~~めた!って投げ出してしまいたくなることも有りますが

その度に思うのは、手を握り締めて「ありがとう」と言ってくれる檀家さんのおじいちゃんや

おばあちゃんの顔。

子供たちに食べさせてねって自分が食べようとしていたものまで私にくれる

庵主さまの心の優しさ。

その心に触れるたびに、おっしゃーがんばるぞぉ~って又復活するのです。

生活全てが修業とはよく言ったものです^-^; 

母であり妻であり僧侶であり・・・多方面の修行はまだまだ続きます。 







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コメント 13

たいせい

おはようございます。

もともと江戸時代の寺請制度で檀家と強制的に寺院は結びつけられましたが、 本来「寺子屋」その地域の文化や知識の中心地であったはずです。
by たいせい (2010-09-08 07:01) 

uchin

こんにちは
神社もお寺もやはり氏子 檀家あるいはそれ以外の皆様のためお参りしやすい環境そして憩いの場としての役割が大切ですね。
by uchin (2010-09-08 09:38) 

OJJ

岡山県真庭市にある禅寺「毎来寺:まいらいじ(通称 版画寺)」の沙門さん思い出しました!
無住の寺院に入られて30余年・・
by OJJ (2010-09-08 10:11) 

mimimomo

こんにちは^^
お寺さんはどちらも大変だと思います。もちろん京都や鎌倉のようなところにあるのは特別でしょう・・・
今は檀家制度そのものがどうなるのかと言う時代ですものね。
若い人が実家を離れるし・・・
みっきぃさん頑張ってください。色々な体験学習、宿泊体験、とてもいいことだと思います。
昔はお寺は寺子屋やってましたものね。
by mimimomo (2010-09-08 10:26) 

旅爺さん

爺だったら?・・ふと思いました。
糸魚川やヒスイにまつわる昔話を数十枚絵にして小屋を建て全国相手の半観光地にして寺を盛り上げる・・なんてのは駄目?地元にまつわる絵ならきっと檀家もOKかと・・・

by 旅爺さん (2010-09-08 10:50) 

たいへー

そうですねぇ、見えない方々で賑わっていてもねぇ・・・^^;
外にアピールするのは悪い事じゃないですよ。
お二人の方向性を出していけばいいと思いますよ。
by たいへー (2010-09-08 11:08) 

こう

お寺で学べるというのは理想だと思います。
実現できるといいですね。
by こう (2010-09-08 12:38) 

miopapa

妻の実家のお寺では、
最近でこそ少しづつ薄らいできているようですが
今でも、お年寄りは毎日朝7時になるとお寺へ・・・
それが、惚けないための日課の一つになっているようですし、
毎年、盆になると境内で盆踊りがあり、
普段都会に出ている若い人達を交え、交流の場にも・・・

妻が子供の頃は、日曜教室というのがあったらしく
色々な遊びや勉強の中で行儀作法も習え
と共に、お経様を習ったようで
妻なんかも、ほとんどのお経様を教本なしで云え

そんな時だけ?
 そんな場面になると
いつも妻を尊敬し、
小さくなっていますが・・・・・

by miopapa (2010-09-08 13:30) 

侘び助

みっきいさんの考えは正しいと思います。
私の故郷のお寺は戦時中は疎会者を受け入れ勤労学徒の宿にもなり
農繁期には、臨時の保育園、学校から帰ると子守りに行きました。
日曜学校で、和尚さまが見せてくれた、お釈迦様の紙芝居
凛とした声で・・・池の淵からのぞいた地獄の物語・・・                     おしゃか様のたらされた蓮の糸を登る罪人・・・
手の上で、プツリと切れたあの戦慄は今も深く心に残っています。
21世紀、頭も心もチェンジしたいですね。 応援しています。
by 侘び助 (2010-09-08 15:06) 

こうちゃん

そうですね、生きるということが
修業なんでしょうね。
by こうちゃん (2010-09-08 15:53) 

袋田の住職

これからは、檀家さんがお寺を選ぶ時代になります。
何もしないお寺は忘れ去られていきますし、
檀家さんも離れていくことでしょう・・・
私も旧態依然たるお寺のありように疑問を持ってました。
住職になってから坐禅会・梅花講・寺便りの発行、お寺を使ったイベント、
そんなこんなを始めて25年、それに、ウェブサイトを使った活動を始めて10年!
長い時間の積み重ねにより、うちのお寺も評価が高まりました。
しかし、ひとたび、不祥事があれば信頼を取り戻すのは大変です。
私の祖父の時代に、お寺に来て法話を聞いたり、坐禅をしたり、勉強をしたり(あるいは遊んだ)したという子どもが大きくなって、その頃の祖父から聞いた話を懐かしそうに話してくれます。
まずは、老若男女が訪れてくるお寺にすることが明るい未来につながることは間違いありません!

by 袋田の住職 (2010-09-08 17:28) 

絵かきさん

みっきぃさん私もお寺さんは何かと
心使い大変・・・と思っていました。我家は
檀家さん 500 ときいています。
総代なる 人がいます。報恩講がありますから、
奥様大変でございます・・・と 私はいいました。
何時も私のバックには、お寺さんから頂く仏教の
お話の書いてある小冊誌が必ず入れてあります。
自分の心のために です。 感謝
by 絵かきさん (2010-09-08 20:34) 

みっきぃ

皆さまのコメントに勇気を頂きました。
まずはお寺の方向性を理解してもらい、その後お寺に戻り
一個づつクリアーしていこうと思います。

各地からうちのお寺を尋ねてきていただける・・・
そんな日を夢見て^-^V
by みっきぃ (2010-09-08 21:47) 

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